数奇な人生。

スギ花粉が大量に飛び交う中、行ってきました映画館。
でも流石にいつものように『自転車で行く』という愚行は避けて、車で行ってきました。
で、今日見てきたのはブラピ主演の『ベンジャミン・バトン〜数奇な人生〜』。当然、字幕版です。




上映時間3時間弱というなかなかの長編映画でしたが、それを感じさせない作品でした。
80歳の老いた状態で生まれ、そして月日と共に若返り、最後は0歳になって死んでいくという、
通常の人とは逆の人生を歩む『ベンジャミン』の一生を作品にした映画です。



個人的に印象に残っている場面は2つ。


1つは、『若返っていくことで、普通の人よりも多くの死に直面し、別れを経験することになる』
っていうような内容のことを言っている場面。
どの場面だったか、その詳細は覚えていませんが、この映画を見始めた時は、
先日からだの衰えを感じたばかりだっただけに、『ベンジャミンがうらやましい』と思って
見ていましたので、この台詞がすごい印象に残っています。



2つめは、ベンジャミンとデイジーがホテルで愛し合った後の場面。
二十歳くらいの容姿になったベンジャミンが年相応に老いたデイジーと愛し合った後、
デイシーが着替える後姿を黙って見ているというシーンで、
若いころは身体のラインが美しかった彼女が年相応に老いて、
贅肉で弛んだ後姿は悲しいほどラインが崩れていて、さらにお肌もシミが目立っていました。
そのとき、果たしてベンジャミンはどんな気持ちでその後姿を見ていたのか…。
非常に気になりましたね。映像ではまったく無表情でコメントなしだったので。



人間皆同じように時間を刻み、老いるのは避けられないだけに、
私自身にもこの作品は『それまでどういった人生を歩むのか』、
そう問いかけられているような、そんな感覚に陥りました。
洋画のなかでは、久々にいい作品に当たったような気がします。


来週は、クドカン作品で宮崎あおい主演『少年メリケンサック』を鑑賞予定です。
予告でしか内容を知りませんが、クドカン作品なんでそれなりに笑える娯楽作品だろうなと。
宮崎あおいがどれだけ弾けたのか、ちょっと気になりますね…。



【今期の映画鑑賞数】
邦画4作品 
洋画2作品