犬飼問題。

このところ、犬飼さんの某発言が非常にクローズアップされています。
そう、『ベストメンバー規定』を巡ってのものです。



これについては、以前から色々といわれてきたことですが、今回犬さんと亀さんが
この規定にそぐわないメンバーで天皇杯を戦ったとして苦言を呈し、ペナルティーを
課すことを検討しているみたいなことまで発言があったそうで…。



そんな発言を聞いたサッカー好きのみなさんの大半が呆れているかと。




この犬飼発言において、問題点が2つ。
まず、「ベストメンバー」の定義が超曖昧なのと、会長の発言がクラブ目線でない事。




一番分かり易い大分の事例で見てみると、このクラブは言い方は悪いですが、
某娯楽産業の会社がスポンサーにつくまでは、経営の危機が叫ばれるほどの
地方の極貧クラブでした。
いまでも資金が潤沢にあるわけでもないため、選手が30人にも満たないチームで
選手層が非常に薄いです。
そんなチームが今月1日についに、カップ戦で頂点まで駆け上がったわけですよ。めでたいことです。
当然この優勝によって様々な祝勝会だの、夜遅くまでのマスコミ対応だので選手も
引っ張りだこだったことは想像できます。


で、決勝で戦った選手達は心身共に疲労困憊だったことでしょう。
それでも試合は待ってくれずに、中3日で天皇杯の試合があったわけでして。
そこで監督は、決勝で戦った心身共に疲労の色の濃い選手よりも
試合にでていない元気なほかの選手のほうがいい試合をするであろうと
そのときの状況から判断して『ベスト』なメンバーを試合に送り出しているはずです。
それを外野から選手の名前だけで『ベストメンバーじゃない』と騒ぐのはいかがなものかと。
ましてや、天皇杯の試合に出た選手に対して失礼じゃないかと思うんですよね。
そんな大分と違って、どこかの選手層の厚い赤いクラブとかだったら、
札幌戦でベンチに座っていた元日本代表FWとかがリーグ戦に出ないで、
天皇杯でメンバーとして試合に出ていたら、同じことを果たして犬飼さんは言ったのでしょうか。
非常に疑問が残ります。



こんなことで『ペナルティーを課す』といわれるなら、ウチも代表から今ちゃんと長友を
神戸でのどうでもいい親善試合なんかで使わずに、そのまま鳥取に行ってもらって
天皇杯の新潟戦に出てもらわないと『ベストメンバーじゃない』とか言われかねないですよ。
ベストメンバー自体の定義が曖昧なんだから…。



もう、『ベストメンバー』規定は撤廃すべきです。
そもそも、どのメンバーがベストかどうかなんてのは、外野が判断することではなく、
チームを毎日見ている監督やコーチが決めることなんですから。